こんにちは、浅口市民のゆかり(@isonoyukari55)です。
2017年11月3日、浅口市の三ツ山スポーツ公園で「浅口市総合防災訓練」が行われました。
気持ちの良い秋晴れだったので、「公園で遊びがてら見学しよっかなー?」と大した期待もせず行ったのですが、
カッコいい緊急車両が間近で見られる貴重なイベントで、なお且つ、炊き出しや非常食について考えさせられた、勉強になるイベントでもありました。
今回は前半にカッコいい緊急車両、後半に防災訓練のようすを中心にレポートしていきます!
総合防災訓練の想定と目的は?
今回の訓練は、南海トラフを震源域とする巨大地震が発生し、浅口市内においても震度5強~6弱を観測し、2.0~3.0mの津波が襲来し、
浸水被害、家屋の倒壊による火災の発生、土砂崩れや道路損害、電力、通信、水道のライフライン施設にも被害が生じたという想定です。
そしてこの訓練は、大規模火災発生時における災害応急対策を防災関係機関が共同して実施することを主たる目的としています。
例えば、
- 避難指示・広報と誘導であれば、警察と消防団
- 炊き出しは、自衛隊と女性防火クラブと社会福祉協議会
このように、災害時の役割分担は複数の機関が担当することになります。
その連携がスムーズに行えるかの確認を兼ねた訓練なのです。
なので、参加している機関も実にさまざまです。
- 陸上自衛隊
- 玉島警察署
- 笠岡地区消防組合
- 日本レスキュー協会
- 浅口市社会福祉協議会
- NTT西日本岡山支店
- 中国電力倉敷営業所
- おかやま山陽高校
- 浅口市職員
etc.
関係機関など、参加者は実に230名!
これ以外にも、多くはありませんがこの訓練を見に来た人もいるので、かなり大規模な訓練でした。
自衛隊車両、集合!
今回の訓練には、自衛隊第13特科隊(岡山県勝田郡奈義町に駐屯)が、非常食体験や防災関連用品の展示のために来ていました。
来ていた車両は、
- 73式小型トラック(パジェロ)
- 73式中型トラック
- 73式大型トラック
- 偵察用バイク
- 野外水具1号改(たぶん)
の5台でした。
野外水具1号改は大型トラックにけん引されて、炊き出し場所の横で待機していました。
今回はこの車両の釜で保存用ペットボトルの水を沸かし、アルファ米をおにぎりにするそうです。
写真を撮っても大丈夫とのことなので、遠慮なく撮らせてもらいました。
さらに「車に上がってもいいですよ」と言ってくれたで、ありがたく上がらせてもらい釜の中を覗き込みます。
私:「わぁ!大きいですね!」
陸:「これ1つで60リットルのお水が湧かせます」
※車両には6つの釜が搭載されています。
私:「うへー!!(洗濯機だ!)」
陸:「中のアタッチメントを変えると、炒め物や揚げ物も作れるんですよ」
私:「何でもできるんですね!!」
次に自衛隊トラックのほうに行ってみました。
警察の方や市の職員の方がワイワイ楽しそうに車両を観察しています。
自衛隊車両に興味がある(好き)のは、ある程度歳を重ねた男性(30歳以上)が多いんですかね?
私はというと、特別自衛隊ファンでもないのですが、”普段見られない”っていうことで、ワクワクしているんでしょうね。
特に、この「偵察用バイク」!初めて見たけどカッコイイ!
とてもシンプルで華奢な車体なのに男っぽい!
まさに細マッチョ!
小型トラック(パジェロ)の説明もありましたよ。
消防車&救急車、集合!
消防関連で来ていたのは、日本レスキュー協会と笠岡地区消防組合と浅口市消防団でした。
消防車や救急車は普段目にすることも多いのか、見に寄って来る人は少なかったようです…。
でも、この車両はレスキュー車!
滅多にお目にかかれません!
救急車は見慣れているんですけど、「いざ出動!」とサイレンを鳴らしながら走る姿はカッコ良かったですよー。
警察車両、集合!
警察で来ていたのは、玉島警察署です。
来ていた車両は、
- パトカー
- ミニパト
- 白バイ
の3台でした。
こちらの警察車両はじっくり見られるだけでなく、
なんと乗せてもらえる!(子どもだけ)
そのうえ制服も着られるんです!(子どもだけ)
総合防災訓練があることは知っていたとしても、地元民だってパトカーや白バイに乗せてもらえるなんて思っていませんから。
現地に来るまで誰も知らないシークレットイベント。
おかげさまで待ち時間ゼロで乗れました!
これが乗り物イベントの催しだったら、整理券持って並んでいることでしょうね。
せっかくパトカーに乗せてもらったのに、アップで撮りすぎて、普通の車に乗っているようにしか見えない(-_-;)
それはそれで、良い記念になりました。
倒壊家屋からの救出訓練
特殊車両や緊急車両を間近に見られて、ウハウハ言っているだけではありません。
「ドローン情報収集訓練」や「土のう積み訓練」など、災害時特有の色々な訓練を行っていましたが、今回一番じっくり見入ったのが、
「倒壊家屋からの救出訓練」でした。
この訓練は消防組合とレスキュー協会、警察署が協力して行う、まさに”関係機関が共同で実施する訓練”です。
本番さながらの、流れるような連携作業が印象的でした。
まず警察犬が、倒壊した家屋の中に人が閉じ込められているのを発見し、警察が消防に連絡します。
そして、レスキュー隊が到着。
レスキュー隊がチェーンソーを使い、家屋に穴を開けます。
チェーンソーのエンジン音が会場全体に響き渡ります。
無事に穴があき、被災者を救出します。
後方に救急のストレッチャーが用意され、いつでも搬送できる状態で待機しています。
浅口市民として、この訓練を見て少し安心しました。
炊き出しは非常食のおにぎり
今回思いもかけずラッキーだったのは、非常食訓練で作った「アルファ米炊き込みご飯」で作ったおにぎりをいただけたことです!
アルファ米
炊飯または蒸煮(じょうしゃ)などの加水加熱によって米の澱粉をアルファ化(糊化)させたのち、乾燥処理によってその糊化の状態を固定させた乾燥米飯のことである。
熱湯や冷水を注入することで飯へ復元し可食の状態となる。
ウィキペディア「アルファ化米」より一部抜粋
沢山作ったので、訓練に参加している関係者だけでなく、見学や公園で遊んでいる人たちにも配ってくれたようです。
作ったおにぎりの数は、なんと400個!
…ご苦労様でしたm(_ _)m
アルファ米の炊き込みご飯は初めて食べましたが、とっても美味しかったです!
”アルファ米=おいしくない”
というイメージがありましたが、全然そんなことない!
時代の進歩と企業の努力の結果ですかねぇ。
実は私の知り合いが、非常食訓練(おにぎり)に参加していたので、他の訓練や展示を見ている合間にちょこちょこ覗いていました。
おにぎりを作る人たちは15名ほどいたように思いますが、2時間くらいの間ずっと忙しそうでした。
訓練終了後、その知り合いと話をしたのですが、作っている過程で色々な問題点が浮き彫りになったそうです。
その問題点とは…
スポンサーリンク
まとめ
- 陸上自衛隊の特殊車両やバイクが間近で見えた
- 警察の制服を着て、白バイやパトカーに乗せてもらえた
- レスキュー車が間近で見えた
- 各訓練で関連機関の連携がスムーズにできていた(市民として安心)
- アルファ米の炊き込みおにぎりがおいしかった
関係者だけでなく、見学だけでもかなり楽しめて勉強になったイベントでした!
(”イベント”と言ってよいのか??)
最後に
「備えあれば憂いなし」と言いますが、それだけでは「いざ!」というときには不十分です。
「訓練すればさらに憂いなし」
そのこと強く感じた浅口市総合防災訓練でした。
そしてありがとうございました!